冷蔵庫での保存が向かない果物とその理由をご紹介

今回は、冷蔵庫の中で保管するのが向かない果物の種類について解説します。

果物を食べる時には「冷やした方が美味しい」と感じる方も多いため、どのような果物であっても、冷蔵庫の中で保管するのが正しいと考えている方が多いです。また、冷蔵庫が開発された理由は、食品を長期保存することなので、どのような食品だったとしても、冷蔵庫の中に入れて保存したほうが長持ちするというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?実際に、スーパーなどで買い物して帰った時には、食品は全て冷蔵庫の中に入れているという方は少なくないはずです。

しかし実は、果物の中には、冷蔵庫の中など、低温環境下での保存が適していないものがあるのです。間違って冷蔵庫の中で保存すると、本来の美味しさを引き出せなくなったり、食感や風味が悪くなってしまうなど、逆効果に働いてしまう場合があるのです。

そこでこの記事では、冷蔵庫での保存は避けた方が良い果物について、なぜ冷蔵庫での保存が適さないのか、理由などと一緒にご紹介します。

冷蔵保存が向かない果物とその理由

それでは、冷蔵庫内での保存が向かない果物の種類について、その理由と一緒にご紹介していきます。一般的に、多くの食品は冷蔵庫の中など、低温環境下で保存したほうが長持ちさせることができると考えられています。しかし、果物の中には、低温環境下での保存が理由で劣化を早めてしまう可能性がある食品もいるのです。

ここでは、低温環境での保存が望ましくない果物について、いくつかの理由ごとに分けてご紹介します。

①熱帯・亜熱帯原産の果物

一つ目は、熱帯・亜熱帯原産の果物です。例えば以下のような果物は、冷蔵庫での保存が望ましくありません。

  • バナナ
  • マンゴー
  • パイナップル
  • アボカドなど

上記のような、暖かい地域で栽培される果物は、低温環境を苦手とします。冷蔵庫などの低温環境で保存した場合、低温で皮が黒ずんだり、中身が水っぽくなるなどの品質劣化が起こる可能性があります。これは、いわゆる低温障害と呼ばれる問題です。

熱帯・亜熱帯など、暖かい地域原産の果物については、完熟するまで常温環境で保存しましょう。そして、食べごろになったら早めに食べるようにするのが最も良いです。なお、少し冷やした方が美味しく感じられる場合もあるので、冷やしたいと考える方は食べる2時間ほど前に冷蔵庫に入れて、少し冷やしてから食べるようにしましょう。

②追熟が必要な果物

二つ目は、追熟が必要な果物です。以下の種類の果物は、収穫後に追熟させることでよりおいしく食べることができるようになります。

  • メロン
  • 洋梨
  • キウイなど

上記のような果物は、収穫後に常温状態で保管することで、果実の熟成が進み、甘味と香りが増すという効果が得られます。しかし、冷蔵庫など、低温環境に置いてしまうと、この追熟がストップしてしまうのです。追熟が止まると、本来の甘さや香りを引き出せなくなるため、冷蔵庫などでの保管が推奨されていないのです。

追熟する果物については、直射日光が当たらない風通しの良い場所で常温保存し、追熟を進めましょう。そして、完熟状態になってから冷蔵庫に入れることで長持ちさせることができるようになります。

※追熟する果物でも、完熟状態になれば冷蔵庫に入れてもOKです

③柑橘類

みかんやレモンなど、柑橘類の中の一部の種類は冷蔵庫などの低温環境での保存が望ましくありません。

みかんやレモンは、冷蔵庫内で保管すると、乾燥により風味が落ちてしまったり、低温障害を引き起こしてしまうことがあるのです。したがって、柑橘の中でもこれらに関しては常温状態で保存するようにしましょう。

みかんは、日陰の涼しい場所で常温保存が望ましく、レモンに関しては、5~15℃の環境下が適温とされています。

その他、冷蔵庫での保存が好ましくない果物

上記以外にも、冷蔵庫での保管が望ましくない果物があるので、以下の注意点をおさえておきましょう。

  • りんご
    りんごは、エチレンガスを多く出す果物として有名です。エチレンガスは、追熟を早める効果があるため、追熟が必要な果物をりんごと一緒にポリ袋に入れて常温で保管すると良いとされています。ただ、「追熟させたい」果物については、この特性が生かせるのですが、そうではないものについては逆効果に働いてしまいます。例えば、リンゴを他の果物や野菜と一緒に、冷蔵庫の野菜室で保管すると、果物の追熟が早くなったり、野菜を傷める恐れがあるとされています。したがって、リンゴを保管する時には、単独で袋に入れて保存するようにしましょう。
  • スイカ
    切った後のスイカに関しては、冷蔵庫で保管する方が良いでしょう。常温で保存してしまうと、劣化が早くなってしまう恐れがあります。ただ、スイカを丸ごと保管する時には、冷蔵庫などに入れて保存すると、冷やされ過ぎてしまうことで甘みが弱まってしまうとされています。そのため、美味しさを維持するためには、常温での保存が望ましいです。ただ、食べる時には、少し冷やした状態の方が甘さを感じるので、食べる1~2時間前に、水で冷やすなどするのが良いです。(夏場で水温が高い場合は氷水にすると良いでしょう。)

りんごは、冷蔵庫の中で一緒に保管する果物や野菜に大きな影響を与えてしまう可能性があるので注意しましょう。

なお、どのような果物でも、食べる直前に少し冷やした方が美味しく感じられると思います。そのため、基本は常温環境で保存しておき、食べる1~2時間前ぐらいに冷やすという方法を習慣化して置けば良いと思います。特に、追熟が必要な果物に関しては、冷蔵庫に入れてしまうと追熟が止まり、本来の美味しさを楽しめなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。

まとめ

今回は、果物の保存方法について、冷蔵庫での保管があまり適していないとされる果物の種類について解説しました。

食品の保管を考えると、多くの方が「低温環境での保管が望ましい」と考えてしまっていて、何でもかんでも冷蔵庫の中に入れてしまう場合が多いです。しかし、記事内でご紹介したような果物については、冷蔵庫での保管が原因で味や品質が損なわれてしまう可能性があるのです。

果物の保管方法については、種類によって適した方法が異なるので、きちんと調べてから正しい方法で保管するようにしましょう。

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