りんごが腐るとどうなる?傷んだりんごの見分け方

りんごは、日本人にとってはみかんと並んで最もなじみ深い果物の一つと言えます。実際に、日本国内で生産される果物の中でも、みかんとりんごは圧倒的な生産量を誇っていて、令和元年の果物生産量では、みかんとりんごだけが70万トンを超える生産量となっています。3位の梨が約20万トンであることを考えると、この二種類の果物がどれだけ突出しているのかが良く分かるはずです。

このように、日本人からもとても好まれる果物であるりんごは、シャキシャキとした食感や甘みと酸味のバランスの良さが人気となっています。一般的には、果物の中でも保存がきくというイメージが強いと思いますが、保存方法を間違ってしまうと。内部が傷んだりカビが生えてしまったりと、腐ってしまうこともあるのです。

実際に、リンゴを食べようと思った時「表面が変色しているけど大丈夫?」「カットしたら中が茶色くなっている…」など、リンゴが傷んでいるのではないかと心配になった経験がある方も多いかもしれません。そこでこの記事では、りんごが腐るとどうなるのか、また傷んだりんごを見分ける方法などについて解説します。

リンゴが腐るとどうなる?傷んだりんごの見分け方

それでは、リンゴが傷んだ時に生じる症状などについて解説します。

りんごが腐っているかどうかを判断する時には、見た目やにおい、感触や味などをチェックすることが大切です。腐ったりんごを誤って食べてしまうと、食中毒などの体調不良に繋がる可能性があるため、以下で紹介するポイントは覚えておきましょう。

見た目に関する変化について

傷んだりんごは、表面に何らかの変化が生じているケースが多いです。購入したばかりの良好な状態のりんごは、表面にハリやツヤがあり、均一な色をしていることが特徴です。しかし、りんごが傷んでくると、以下のような変化が表れます。

  • 表面に黒ずみやカビが発生する
    りんごの表面にしろやクロ、青緑のカビが発生している場合、そのりんごは食べてはいけません。この場合、内部まで菌が広がっている可能性が高いため体調不良に繋がるリスクが高いです。
  • 表面の皮にシワができている
    りんご表面にシワができている場合、内部の水分が抜けている証拠なので、鮮度が落ちていると判断できます。状態によってはまだ食べられますが、果肉がパサパサになっている可能性があり、食感も味も悪いです。
  • 隣頃カットしたら内部が茶色く変化している
    りんごを切った時、内部が茶色く変色している場合、腐敗の可能性があります。ただ、軽度の変色の場合は、酸化によるものなので食べることができます。しかし、変色が広範囲に広がっている、黒に近い濃い茶色になっているという場合は、腐敗が疑われるので処分したほうが良いです。
  • 荷重がしみだし、表面がヌルヌルする
    これは過熟の可能性が考えられます。腐敗している可能性も高いので、処分したほうが良いかもしれません。

りんごが傷んでくると、上記のような感じで、見た目にも変化が表れます。

ニオイに関する変化について

新鮮で状態の良いりんごならば、果物特有の甘く爽やかな香りを楽しむことができます。しかし、傷んだりんごの場合、以下のような異臭を放ち始めるので、そのようなものは食べないようにしましょう。

  • 腐った食品特有の発酵臭
    りんごが傷んだ場合、食品が発酵の際に生じる独特の酸っぱいニオイが立ち始めます。これは、果糖が発酵して、腐敗が進んでいる兆候なので、食べないようにしましょう。
  • かび臭さや腐敗臭
    かび臭い、腐敗臭がするという場合、そのりんごは観戦に腐っているため、食べずに処分しましょう。なお、同じ袋や保存容器に他のりんごも一緒に入れていた場合、そちらにもカビが広がっている可能性があります。状態をよく確認し、傷んだ兆候が出ていれば、処分したほうが良いでしょう。

味に関する変化について

食品が傷んでくると、腐ったもの特有の味の変化が生じます。したがって、見た目やニオイに異変を感じていないケースでも、口に入れた時に以下のように味に違和感があれば、食べない方が良いでしょう。

  • 甘みを感じず、異常に酸味が強い
    りんごは、劣化が進むと酸味が強くなることがあります。軽度なら食べることも出来ますが、明らかに「りんごの味ではない…」と感じるなど、極端な変化があれば腐っている可能性が高いです。
  • 腐った食品特有の味がする
    口に含んだ時に発酵臭を感じるなど、腐った食品特有の味を感じた場合、そのまま食べるのは危険です。すぐに吐き出し食べるのはやめましょう。

食品の腐敗が進むと、独特の味に変化します。したがって、見た目に異変がない場合でも、口に含んだ時に違和感を感じた場合、腐っていると判断したほうが良いでしょう。

触った時の感触について

最後は、リンゴを触った時の感触についてです。リンゴは、しっかりとした固さのある果物なので、以下のような物が傷んでいると判断できます。

  • 持つ、指で押した時、ブヨブヨになっている
    りんごを持った時、皮が通常よりも柔らかくて、ブヨブヨに感じるという場合、中の果肉が傷んでいる可能性が高いです。持っただけで気づけるレベルなら腐敗が進行していると思うので、食べないようにしましょう。
  • 持つと皮が破れ、果肉が出てくる
    手で少し触れた程度で果肉が漏れてくるようなら完全に腐敗しています。絶対に食べないようにしましょう。

通常であれば、このような状況になる以前に、他の異変に気付くことができると思います。

まとめ

今回は、リンゴが腐った時に生じる異変について解説しました。記事内でご紹介したように、リンゴが腐ると、見た目やニオイ、味などに変化が表れます。ただ、切った時に茶色く変色しているという変化については、腐っているわけではないケースもあるので、その点は注意しましょう。

これからりんごのシーズンがやってくるので、出来るだけ新鮮な状態で食べられるようにしましょう。

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