一般的に、生のまま口にされることが多い果物は、その他の食材と比較すると「日持ちしない!」というイメージが持たれています。
実際に、果物の中には非常に繊細で、スーパーで購入して家に持ち帰るまでの間にかかるちょっとした衝撃で変色したり、そこから急速に傷んだりするような物もあるのです。昨今では、日本人の果物の摂取量が減少しているため、人々の健康を維持するためにも、積極的に果物を食べた方が良いという情報が出回るようになっています。しかし、スーパーなどで果物を購入したとしても、すぐに傷んでしまい食べられなくなってしまうという、もったいないことをする人も少なくないのです。
定期的に果物を摂取することを考えると、冷蔵庫などに入れておけば、長持ちさせることができるような種類が好ましいと考えるはずです。そこでこの記事では、購入すれば、他の果物よりも日持ちしやすい果物について、ランキング形式でご紹介したいと思います。ちなみに、ここでは、季節に関係なく「日持ちさせやすい」ということを重視して果物を選んでいます。
日持ちしやすい果物とは?
それではまず、果物の中でも、適切な保存方法を守ることで、日持ちさせることができる果物の種類をご紹介していきます。なおここでは、「冷蔵庫の中に入れて保存する」ということを前提にご紹介していきます。
常温保存の場合、夏場の気温が異常なほど高くなっている現在では、その他の季節が旬の果物と比較しにくいですし、冷凍保存になると、基本的にどの果物でも1カ月程度は日持ちさせることができるので、比較にはあまり適していないためです。
冷蔵庫で保存した場合の日持ちする日数で比較してみたいと思います。
第1位 りんご
最も日持ちさせることができる果物は「りんご」です。リンゴは、10月から12月頃(秋から冬)が旬の果物であるため、気温も落ち着いていて、常温保存でもそれなりに日持ちします。
ただ、冷蔵庫に入れて保存しておけば、約2週間から最長で1カ月程度は日持ちさせることができるのです。常温の場合でも、1週間程度は問題なく食べられる状態を維持できるでしょう。スーパーなどでも安価に購入することができる果物の代表ですし、秋以降は積極的に購入がおすすめできる果物と言えます。
なお、冷蔵庫に入れて保存する際には、りんごを裸のまま冷蔵庫内に入れるのはおすすめではありません。りんごを冷蔵庫に入れる際には、ポリ袋などに入れて、口をきちんと密閉した状態にしましょう。りんごは果物や野菜の中でも非常に多いエチレンガスを発生させることが特徴なので、そのままの状態で冷蔵庫に入れると、同じ冷蔵庫内に入っている果物や野菜の熟成を早く進めてしまいます。結果的に、他の作物が早く傷んでしまう恐れがあるのです。
第2位 柑橘類(みかんやレモン)
日持ちさせやすい果物の第2位は、ミカンなどの柑橘類です。みかんは、気温が下がる冬場が旬の果物なので、冷蔵庫に入れなくても、気温が低い場所で保管すれば、2~3週間程度は余裕で日持ちします。
冷蔵庫に入れる場合でも、野菜室を選ぶ、キッチンペーパーなどで包む、ペタを下の状態にするといったコツを守れば、約2~4週間程度は問題なく保管できるとされています。柑橘類は、分厚い皮に覆われているため、水分が逃げにくく、比較的長持ちするという特性を持っているのです。
ただし、乾燥や冷やし過ぎは良くないとされているため、「野菜室」「キッチンペーパーで包む」という工夫が必要になるのです。ちなみに、ヘタを下向きにするという工夫については、水分や栄養の蒸散を抑えるという効果が期待できるからです。
第3位 ぶどう
第3位は、夏が旬の果物である「ぶどう」です。ぶどうは、「あまり日持ちしない…」というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、実は、適切な保管を心がければ、その他の果物と比較すると、日持ちしやすい部類に入るのです。
ぶどうは、冷蔵庫の中で保存しておけば、約1週間~10日程度は美味しさを保つことができます。ただ、ぶどうを冷蔵庫内で保存する際も、いくつか注意したいコツがあるので、以下の点はおさえておきましょう。
- 洗わない
表面の白い粉(ブルーム)は鮮度を保つためにぶどう自身が出している天然成分です。水洗いすると、これが流れ落ちるので、傷むのが早くなります。 - 大粒ぶどう(巨峰など)は切り離す
巨峰などの大粒ぶどうは、キチンばさみなどで枝を2〜3mm程度残して一粒筒切り離しましょう。その後、キッチンペーパーを敷いた密閉容器に並べて冷蔵保存しましょう。この方法で、1週間程度は保存可能です。 - 小粒ぶどう(デラウェアなど)はそのまま
小粒ぶどうは、房から切り離さず、そのまま冷蔵庫に入れてください。ただ、冷蔵庫に入れる前に、傷んだ粒を取り除いて、全体をキッチンペーパーなどに包みます。その後、ポリ袋や密閉容器に入れ、野菜室で保管します。
上記のように、適切な保管方法を守れば、1週間以上日持ちさせることが可能です。
ちなみに、大粒ぶどうをより長持ちさせる保存方法として「一粒の犠牲(生贄)保存法」というものがあります。具体的な方法は、以下の通りです。
- STEP1 房から一番遠い(下の方の)傷みのない実を1粒だけ取る
- STEP2 軸の先端を新しく切り直す(少し斜めに)
- STEP3 切った軸の先端に、取ったぶどうの果実を差し込む
- STEP4 キッチンペーパーで全体を包み、ポリ袋などに入れて冷蔵庫に入れる
上記の工夫は、「茎の切り口をふさぐことで水分の蒸発や乾燥を防止できる」「刺したぶどうの実から微量の栄養と水分が他の実に行き渡る」という効果から、より長持ちさせることができるのです。
まとめ
今回は、果物の中でも、冷蔵庫に入れて保存することで、日持ちさせることができる果物の種類をランキング形式でご紹介しました。
記事内でご紹介した果物は、その他の果物と比較すると、かなり日持ちするので、適切な保存方法を知っておけば、長く美味しさを楽しむことができるようになるはずです。特にぶどうについては、「一粒の犠牲(生贄)保存法」と呼ばれる裏技を採用することで、良好な状態で日持ちさせることができます。
ちなみに、記事内でご紹介した果物とは逆に、日持ちしない果物は以下のような種類となります。
- イチゴ: 期限の目安は1〜2日程度
- イチジク: 期限の目安は2〜3日程度
- モモ: 期限の目安は2〜3日程度
- ビワ: 期限の目安は2〜3日
水分が多く、皮が薄いことが特徴の果物は、非常に傷みやすい傾向にあるので、保存や取り扱いに注意しましょう。
