庭に植えてはいけない果樹をご紹介します!

今回は、庭のあるお宅に住んでいる方が「せっかくなら食べられる果物を育てたい!」と考えた時、庭に植えるのは避けた方が良い果樹について解説していきます。

果物の中には、意外に簡単に育てられる果樹も多く、それなりの面積の庭があれば、植えておくだけで美味しい果物を毎年収穫することも可能です。そのため、家庭菜園などを楽しみたいと考えた時には、野菜だけでなく、果物も育ててみようかなと考える人も少なくないようです。

しかし、簡単に育てられる果樹の中にも、育ててみるとさまざまな問題が発生して、庭に植えたことを後悔してしまう可能性がある種類も存在するのです。そこでこの記事では、庭で果物を育ててみたいと考えた時でも、気軽に植えるのはおすすめできない果樹の種類について解説していきたいと思います。

庭に植えてはいけない果物の種類

それでは早速、庭に植えるべきではないとされている果樹の種類について解説していきます。なお、「庭に植えてはいけない果樹」と言われている果物でも、植えない方が良い理由はさまざまです。そこでここでは、果物の種類と、なぜその果樹を庭に植えない方が良いのかという理由について解説していきます。

①バナナ

一つ目は、果物の中でも最もなじみ深いと言える「バナナ」です。バナナは、福岡県の市道中央分離帯で、無許可で栽培されていたことがTV番組でも報道されたことがあるように、意外に簡単に育てられる果物です。しかし、このバナナは、いくつかの理由から「庭に植えてはいけない」されているのです。バナナを庭に植えてはいけないとされる理由は、以下のような理由が指摘されています。

  • 繁殖力の強さ
    一つ目の理由は、繁殖力が非常に強いからです。バナナは、竹と同じように地下茎で増える習性があり、繁殖を始めると切っても切っても地下から新しい株が生えてきます。そのため、管理を怠ってしまうと庭全体がバナナに侵食されてしまう…と言った事態に発展する恐れがあるのです。最悪の場合、お隣さんの庭まで侵食する可能性もあり、ご近所トラブルの要因になるかもしれません。
  • 背が高くなり、葉が大きい
    バナナの木は想像以上に大きくなることがあります。品種によっては最大10mにも達するとされていて、さらに葉が非常に大きいため、日光を遮ってしまうという問題を生じさせるのです。庭でバナナの木が育つと、室内に日光が取り込めなくなるうえ、隣家の庭も日影になる時間が多くなるかもしれません。その結果、家の快適性を下げる、ご近所さんに苦情を言われるなどの問題が生じやすいです。
  • 伐採の手間
    バナナは、1度実をつけると木そのものが枯れてしまいます。他の果樹と異なり、毎年収穫を楽しむといったことができないわけです。当然、収穫できないバナナの木は、伐採して処分しなくてはいけません。つまり、庭に植えると、1度しか収穫できない上、切り倒して木材を処分しなくてはならないという手間が生じてしまうのです。

上記以外にも、そもそも日本の気候に向いている果樹ではないという点も注意が必要です。温暖な気候の国で栽培されているというイメージがあるように、バナナは20~30℃程度が栽培に適しているとされているため、日本国内で育てる場合、寒さ対策が求められるのです。鉢植えの場合は、温度調整も容易ですが、庭に植えてしまうとそれがなかなか難しいです。つまり、沖縄など、南側に住んでいる方以外の場合は、栽培が上手くいかない可能性がある点もおすすめできない理由になります。

②キウイ

二つ目は、栄養価が高い「キウイ」です。キウイは、病害虫が少なくて素人でも育てやすい果樹として推奨されていることも多いです。しかし実は、庭植えで育てるのは控えた方が良い果物と言えます。

その理由は、バナナと同じく、非常に繁殖力が強いからです。キウイは、成長に伴ってツルを伸ばしていくのですが、春から夏にかけては、かなりの勢いであちこちに伸びて行ってしまいます。ツルは、伸びた先でいろいろな物に絡みついてしまい、庭の景観を大きく壊してしまう可能性が高いです。さらに、忙しくて、適切な選定ができていなかった…などという場合、お隣の家にまでツルを伸ばし、いろいろな物に絡みついてしまうといった問題を引き起こす可能性があるのです。キウイが「初心者にもおすすめ!」と言われる所以は、プランター栽培でのことなので、庭に植えようと考えている場合、手間暇をかけなければならないという点に注意しておきましょう。

なお、キウイの木を植える場合、オスとメス、番いで植えるのが基本となります。最低でも2本以上の木を庭に植えなければならないため、育てるのにもそれなりに余裕のある面積が求められる点も、庭に植えない方が良いと言われる理由です。

③ラズベリー

3つ目はラズベリーです。ラズベリーは、全ての人に対して「庭に植えるべきではない!」と言えるわけではないのですが、果樹の育て方に関する知識が少ない方は注意が必要な果物と言えます。

ラズベリーは、バナナと同じく、地下茎で増える果物であり、繁殖力が非常に強いという特徴を持っています。そのため、適切な管理ができていなかった場合、ラブベリーがどんどん繁殖してしまい、他の植物の成長を妨げてしまうことがあるのです。また、最悪の場合、バナナと同じく、隣家の庭にまで繁殖してしまい、近隣トラブルに発展する可能性があります。ちなみに、ラズベリーの木は、成長しても1~1.5mと、低木に分類されます。そのため、日光を遮られるといった問題は発生しにくいと言えるでしょう。

なお、ラズベリーの繁殖については、地下茎の拡大を防げばよいので、そこまで難しくありません。しっかりとその方法について学び、適切な手間をかければ家庭菜園向けの果物になるので、庭仕事に時間をかけられるという人であれば、庭に植えても構わないかもしれません。

④ビワ

ビワは、無農薬で育てられるなど、果樹の中では育てやすい種類と言われています。しかし、この果物についても、庭に植えてはいけないという意見があるのです。

ビワを庭に植えてはいけない理由の一つとして、成長するとかなり背の高い樹木になるという点があげられます。ビワは、常緑高木に分類され、うまく育てることができれば最大で10mほどの高さになります。葉はそこまで大きくないのですが、冬でも葉がついているため、日光を遮ってしまう可能性がある点から、隣家との距離が近い場所にある庭には植えない方が良いかもしれません。

また、ビワを庭に植えない方が良いという理由では、縁起が悪いという迷信めいたものもあります。実は、ビワに対しては「ビワの木を植えると病人が絶えない」という迷信が昔から言い伝えられていて、こういった縁起のことを重視する方にはあまりおすすめとは言えない果物になるのです。

迷信などはあまり気にしないという方の場合は、無視しても良いと思うので、庭植えで育てても良いかと思います。樹木の高さについても、計画的に選定を実施することで、コンパクトに育てることは可能です。

まとめ

今回は、自宅の庭で果物を育てたいと考えている方に向け、庭に植えてはいけないとされている果樹の種類について解説しました。

記事内でご紹介した果樹については、適切な知識を持って、日々手間暇をかけて育てなければ、隣家にも迷惑をかけてしまう可能性があります。特に、地下茎が隣家まで伸びて、庭などを壊してしまうと、単なる近隣トラブルでとどまらず、損害賠償などのコスト的な負担が生じてしまう可能性もあるでしょう。

果樹を庭で育てることができれば、毎年美味しい果物が収穫できますが、果樹の中には育成が難しい、小まめに管理しなければならないものがあるということは忘れないようにしましょう。