庭に植えても育てやすい果樹と注意点をご紹介します

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庭付き一戸建て住宅に住んでいる方の中には、「せっかく広い土地があるのだから、庭で大好きな果物を育てたい!」「庭に果物を植えれば、毎年新鮮な果物が食べられるし幸せなのでは?」と考える方が多いです。実際に、地方の住宅街を歩いてみると、たくさんの果実がなった果樹が植えられている様子を見かける機会も多いですし、誰でも簡単に果物を収穫できるのではないかと考えてしまうのも致し方ないと思います。

しかし、実際のところ、果樹は何も考えずに庭に植えておくだけでは、果実の収穫までなかなかこぎつけることができないという現実が存在します。果樹も生き物であることは間違いないので、きちんとお世話をしてあげないとうまく育てることができませんし、美味しい果実を実らせることはないのです。とはいえ、自宅の庭に果樹を植える場合、そこまでお世話に手間をかけてはいられない…と言うのが本音だと思います。日常生活を進める上では、仕事や家事に育児など、さまざまな事柄に時間をとられてしまいますし、本業の農家さんのように、小まめに果樹のお世話をすることは正直難しいです。

そこでこの記事では、一般の方が庭植えでも育てやすい果樹の種類や実際に庭に果樹を植える際に注意したいポイントについて解説します。

庭植えに適した手間のかからない果樹の特徴

それではまず、一般の方が庭に植えても比較的育てやすいと考えられる果樹の特徴について解説していきます。果樹を庭に植えて、果物の収穫を楽しみたいと考えても、本業の農家さんのように小まめに果樹のお世話に時間をかけられる人は少ないと思います。

そこで、自宅の庭に植える果樹を選ぶときには、好みだけでなく、以下のような特徴を持った果樹なのかを確認するようにしましょう。

①人工授粉が必要ない

一つ目のポイントは、人工授粉が不要な果樹を選ぶということです。受粉とは、雌しべに雄しべの花粉が付くことを指しているのですが、果樹の受粉は、自然に受粉するタイプと人が人工的に受粉させるタイプが存在します。

自然受粉する果樹の場合、風や昆虫が花粉を運ぶため、自然と果実をつけてくれます。しかし、人工授粉が必要な果樹の場合、適切な時期に雄花の花粉を雌花に付けていくという行動を人が実行しなくてはならないのです。そうしないと、果樹に果実がならないため、いつまでたっても果物を収穫することができません。

庭に果樹を植える方の多くは「放っておいても果物がなってほしい」と考えていると思うので、人工授粉などの手間をかけなくて良い果樹を選びましょう。

②地下茎で育たない

二つ目のポイントは、地下茎で育たないタイプを選ぶということです。茎と聞くと、地上に出ている部分のことを思い浮かべると思いますが、植物の中には茎が地中で育つタイプが存在するのです。代表的な植物で言えば、クローバーや竹がこれにあたります。

そして、地下茎で育つ植物の厄介なポイントは、とにかく繁殖力が非常に強いという点にあります。何も考えずに、地下茎で育つ植物を庭に植えてしまうと、庭中にその植物が繁殖して手に負えなくなるという話をよく耳にします。さらに最悪の場合、お隣の敷地まで地下茎が侵食してトラブルに発展するようなケースもあるのです。

地下茎は、目視では判断できない部分で繁殖してしまうので、余計なトラブルを防止するためにも、選ばないようにしましょう。

③低木が望ましい

隣家との位置関係によっては、このポイントは無視することが可能です。しかし、育てやすさや、果実の収穫のしやすさのことを考えると、低木の果樹の方が望ましいです。

「低木」とは、文字通り背の低い木のことを指しています。実は、果樹には、育てていくと背が高くなるものと、背が低いままで育つものがあります。高木の果樹の場合、樹齢が進むと10mや20mなど、非常に背の高い樹木にまで育つことがあり、その場合、隣家に大きな影響を与えてしまう可能性があるのです。例えば、枝が隣家の敷地まで伸びて落ち葉で庭を汚す、樹木のせいで日当たりが悪くなるなどといった問題を引き起こし、最悪の場合、近隣トラブルに発展してしまうことがあるのです。

高木の果樹は、トラブルを防止するためにも、定期的な剪定など、お手入れに手間がかかります。また、果実が成っても、収穫する際は危険を伴うなど、扱いがなかなか難しいものなのです。そのため、果樹の育成になれていない、隣家との距離がそこまで離れていないという状況なら、影響が出にくい低木がおすすめです。

庭に植えても育てやすい果樹の種類

それでは、一般の方が庭植えでも育てやすい果樹の種類についてご紹介していきます。当然のことですが、下で紹介する果樹についても、「何の手間もかけなくて良い!」と言うわけではないので、その点は注意しましょう。

ここでは、一般の方でも比較的容易に、果実を収穫できるようになる果樹をご紹介するので、庭のスペースに余裕がある方は、植えてみるのを検討してみましょう。

①ブルーベリー

庭植えで、一般の方が最も育てやすいと言われている果樹が「ブルーベリー」です。ブルーベリーは、栽培の手間がほとんどかからない、低木であるため、収穫なども容易であるという点から、ほったらかし果樹の代表のような扱いを受けています。

果樹のお世話については、年間を通しての作業がほとんどありませんし、「植え付けが終わると、次の作業は収穫である!」と言われるほど手間がかかりません。また、寒さなどにも非常に強い果樹であるため、日本の気候にも適していて、初めて果樹を育てるという方でも、収穫まで比較的容易に進むことができるとされています。ちなみに、ブルーベリーは、違う品種の物を2本用意して、近くに植えて育てることで、より果実の付が良くなると言われています。

②イチジク

二つ目の果物はイチジクです。イチジクは1本だけで実がなり、初心者でも手間をかけずに育てられる極めて育てやすい果樹と言われています。

イチジクは、成長が早い果樹であるため、植え付けてから比較的早い段階(2~4年)で果実の収穫が楽しめる果樹です。また、植えた場所がいちじくの生育に適した環境であれば、植え付けたその年に収穫ができることもあります。さらに、病害虫にも比較的強い品種が多く、自家結実性(1本だけで受粉・結実する性質)があるので、庭のスペースがそこまで広く無くても、果樹の育成と収穫を楽しむことができます。

イチジクは、地植えにすると想像以上に大きく育ち、根も深く広く伸びて配管などに干渉するというケースがあるので、その点は注意しましょう。ちなみに、庭植えだけでなく、大きな鉢やプランター(コンテナ)を使ってコンパクトに育てることも可能です。

③柿

3つ目の果樹は柿です。柿は、暑さと寒さ、両方に強いという性質を持っているため、四季のある日本の気候に合っていて、昔から一般住宅の庭に植えられる果樹として人気です。

育てることを考えた時にも、日当たりの良い場所があれば初心者の方でも比較的容易に育てられるとされています。柿は、土質をあまり選ばず、日当たりがあれば良く育つ果樹なので、庭植えでも非常に育てやすいです。また、他の果樹と比較すると、病害虫の被害が少ないため、管理がしやすく、1本でも実がなる(自家結実性がある)性質を持っているので、スペースが限られていても収穫まで楽しむことができます。

注意点としては、完全に放置してしまうと想像以上に大きく育つため、隣家との距離があまりない場合は、隣家の日当たりに悪影響を与えてしまう可能性があります。また、収穫を怠ると、熟した実が勝手に落ちて、地面や道路を汚してしまう、木が折れやすいため台風などの強風があった際には建物に被害を生じさせてしまう可能性があるので、植える場所や選定などに注意しましょう。

庭で果樹を育てる際の注意点

それでは最後に、庭で果樹を育てる場合に注意すべきポイントをいくつかご紹介していきます。上で紹介した果樹は、初心者の方でも手間なく育てられるとされていますが、いくつかおさえておかなければならないポイントがあります。

ここでは、庭に果樹を植えたことに後悔しないため、おさえておくべきポイントをご紹介します。

汚れへの対策

一つ目のポイントは、自宅の庭で果樹を育てる場合、汚れやニオイに対応する為、小まめな掃除が必要になる点です。

例えば、大量の実がなる柿の場合、収穫期に全ての果実を取りきることができないケースが考えられます。この場合、樹上で実が熟成していき、いずれ熟しすぎた果実が地面に落ちてしまうことになるのです。その結果、地面が割れた果実で汚れてしまう、地面に放置された果実が腐敗して悪臭を放つなどの問題に発展するケースが考えられます。特に注意したいのは、道路に面しているスペースに果樹を植え、果実が道路に落ちてしまうというケースです。この場合、落ち葉などと一緒に速やかに掃除しなければ、近隣の方にも迷惑をかけてしまう結果となり、最悪の場合、近隣トラブルに発展する可能性があります。

害虫や害獣への対策

果実が成る果樹を庭で育てる場合、それを餌とする害虫や害獣を引き寄せてしまう可能性がある点も注意しなくてはいけません。

例えば、庭で果樹を育て、地面に落ちた果実を放置してしまうと、カメムシやハチなどの害虫が集まりやすくなります。また、蜂については、樹木に巣を作る可能性があるため、そこに住む人が刺されてしまうなどの危険性も生じるでしょう。

この他、木に成った果実をエサとみなし、カラスなどと鳥類が寄ってくる可能性も高くなります。鳥類が敷地内に飛んでくると、せっかく育てた果実が食べられてしまう意外に、フンなどによって家が汚れる、鳴き声で騒音問題が生じるなどといった悪影響が出てしまう可能性があります。

一切手間がかからないわけではない

庭植えがおすすめさる果樹については、しばしば「放っておいても果物が収穫できるようになる!」と解説されているケースを見かけます。この情報をみると「何の手間もかからないのだ!」と思ってしまう人もいるのですが、その認識は間違いです。

一般的に、育てる時の手間が少ないとされている果樹であっても、ある程度のお世話は必ず発生します。例えば、定期的に剪定してあげないと、想像以上に成長してしまい、近隣の方に影響を与えるような高い木に育つことがあります。また、植物なので、落ち葉や実が落下して周囲を汚してしまう可能性があるので、その季節は小まめに掃除してあげる必要が出てくるでしょう。この他にも、水やりや施肥などのお世話をきちんとしないと、美味しい果実を実らせないので、天候を気にしながらきちんとお世話をしてあげる必要があるのです。

つまり、「放っておいても育つ果樹」に関しても、一切の手間がなくなるというわけではなく、それなりの作業が発生するということは覚悟しておきましょう。

まとめ

今回は、自宅の庭に植えることで、毎年果物の収穫を楽しみにすることができる、一般の方でも育てやすい果樹をご紹介しました。

美味しい果物は、プロでなければ栽培できないと考えている方が多いです。しかし、中には、スペースさえ確保できれば、誰でも比較的容易に育てることができる果樹も存在するのです。

ただ、いくら育てやすいとはいえ、手間が一切ないわけではなく、害虫や害獣被害、近隣トラブルの可能性など、いくつか注意しなければならないポイントがあることも忘れないようにしましょう。

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