みかんは手で簡単に皮をむける果物ですが、中には皮が実にぴったりとくっついて、なかなか剥けないものがあります。
「いつも食べているみかんなのに、今日は皮がむきにくい」「皮をむこうとすると実まで破れてしまう」と感じたことはありませんか?
実は、みかんの皮のむきやすさには、品種や果皮の構造、熟度などが関係しています。この記事では、みかんの皮がむきにくい原因や、手で上手にむくためのコツを分かりやすく解説します。
みかんの皮がむきにくいのはなぜ?
みかんの皮がむきにくい理由はひとつではありません。皮の厚さや実との密着具合、品種の違いなど、いくつかの要因が関係しています。ここでは、みかんを食べようとしたときに「いつもみたいに皮がむけない……」となってしまう主な原因について、詳しくご紹介します。
皮と実が密着しているため
みかんの皮は、外側のオレンジ色の部分と、その内側にある白い部分からできています。
皮の内側にある白い部分は「アルベド」と呼ばれ、果皮の構造を支える役割を持っています。みかんの種類や個体によっては、皮と果肉が比較的しっかり密着しているため、皮をはがすときに力が必要になります。特に、皮を引っ張ると実まで一緒についてくる場合は、無理に一度でむこうとせず、少しずつ皮をはがすのがおすすめです。
なお、みかんの皮の内側にある白い筋については、関連記事「みかんの白い筋についての記事」で詳しく紹介しているので、ぜひこちらも確認してみてください。
みかんの品種によって皮のむきやすさが違うため
みかんと呼ばれる柑橘類には、さまざまな種類があります。一般的な温州みかんは、手で皮をむきやすい柑橘類として知られています。一方、同じ柑橘類でも、皮が薄く果肉に密着しているものや、皮が厚く手ではむきにくいものがあります。
例えば、温州みかんと比べると、オレンジや一部の柑橘類はナイフを使った方が食べやすい場合があります。つまり、皮がむきにくいからといって、必ずしも品質が悪いわけではありません。
品種ごとの特徴として、皮のむきやすさに違いがあることを知っておきましょう。
熟度や果実の状態によって違いが生じるため
同じ品種のみかんでも、果実の熟度や状態によって皮のむきやすさが異なることがあります。
果実が成長・成熟する過程では、果皮や果肉の状態が変化します。そのため、皮と実の間に余裕があるものもあれば、比較的密着しているものもあります。ただし、皮がむきにくいという特徴だけで、未熟かどうかや甘さを判断することはできません。
皮がむきにくいみかんでも、おいしく食べられるものはあります。
皮がむきにくいみかんを上手にむく方法
皮が実にくっついているみかんでも、むき始める場所や力の入れ方を工夫すると、比較的きれいにむけることがあります。
ここでは、家庭で試しやすい方法を紹介します。
1. お尻側から皮をむき始める
みかんの皮をむくときは、ヘタの反対側にあるお尻の部分からむき始める方法がおすすめです。
お尻側の中央に親指を当て、皮に小さな切れ目を作るようにして、少しずつ開いていきます。皮が硬くて爪を入れにくい場合は、無理に力を加えないようにしましょう。
一度に大きくむこうとするよりも、小さな範囲から皮をはがす方が、果肉を傷つけにくくなります。
2. 皮を小さく分けてむく
皮が実に密着しているみかんは、大きな皮を一気にはがそうとすると、果肉まで破れてしまうことがあります。
そのような場合は、皮を細かく分けながらむいてみましょう。
- 最初に小さな切れ目を作る
- 親指を皮の内側に少しずつ入れる
- 皮を引っ張りすぎず、果肉に沿ってはがす
- むきにくい部分は別の方向から試す
少し時間はかかりますが、皮が薄いみかんでも実をつぶさずにむきやすくなります。
3. 手でむけない場合はナイフを使う
どうしても手でむけない場合は、ナイフを使う方法もあります。果皮に浅く切れ目を入れることで、むき始めるきっかけを作れます。
ただし、皮が薄いみかんは刃が果肉に届きやすいため、切り込みを深く入れすぎないよう注意が必要です。また、果実を手に持ったまま刃を自分の方へ向けて切るのは危険です。安定したまな板の上で作業しましょう。
小さなお子さんが食べる場合は、大人が皮をむいてあげると安心です。
みかんの皮がむきやすいものとむきにくいものの違い
みかんの皮のむきやすさは、見た目だけでは完全には判断できませんが、果皮の状態を観察すると違いが分かることがあります。
例えば、皮と実の間に少し余裕があるみかんもあれば、皮が果肉にぴったりと密着しているみかんもあります。ここでは、皮がむきやすいみかんとむきにくいみかんにはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴をご紹介します。
皮と実の間に余裕があるみかん
みかんの中には、皮が果肉から少し浮いているように感じられるものがあります。
このようなみかんは、皮と果肉の間に指を入れやすく、比較的簡単にむける場合があります。ただし、皮が浮いているから必ず甘い、あるいは品質が良いというわけではありません。
また、皮が極端に浮いている場合は、果実の状態も確認するようにしましょう。
皮が薄く実に密着しているみかん
皮が薄く、果肉にぴったりくっついているみかんは、皮をむく際に果肉まで傷つけやすい傾向があります。
このようなみかんは、皮を少しずつ小さくむく方法が向いています。皮の厚さや密着具合には個体差があるため、同じ袋に入っているみかんでも、むきやすさが異なることがあります。
皮がむきにくいみかんは甘い?おいしさとの関係
「皮が薄くてむきにくいみかんは甘い」と聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、皮のむきにくさだけで、みかんの甘さを判断することはできません。
みかんの味には、糖度だけでなく酸味も関係しています。また、品種や栽培条件、熟度などによっても味わいが変わります。皮がむきやすいみかんにも甘いものはありますし、皮がむきにくくても酸味を強く感じるものがあります。
そのため、皮のむきやすさは食べやすさに関係する特徴のひとつとして考え、甘さとは分けて判断することが大切です。
みかんの皮をむくときによくある疑問
最後に、みかんの皮について気になりやすい疑問をまとめました。
皮がむきにくいみかんは食べても大丈夫?
皮がむきにくいという理由だけで、食べられないわけではありません。
ただし、カビが生えている、異臭がする、果肉が異常に変色しているなど、傷みが疑われる場合は食べないようにしましょう。みかんの傷みや保存期間については、関連記事「みかんの賞味期限についての記事」も参考にしてください。
みかんの皮はヘタ側とお尻側、どちらからむくのがいい?
どちらからでもむくことはできますが、一般的な温州みかんでは、お尻側からむき始めると指を入れやすい場合が多いです。
ただし、むきやすい方向は果実の状態によっても異なります。一方からうまくむけない場合は、反対側から試してみるのもひとつの方法です。
みかんを揉むと皮がむきやすくなる?
みかんを軽く触ったり、皮の状態を確かめたりすることで、むき始める場所を見つけやすくなることはあります。
ただし、強く揉むことで確実に皮がむきやすくなるとはいえません。むしろ、強く押しすぎると果肉がつぶれたり、傷みの原因になったりする可能性があります。
皮がむきにくい場合は、揉むよりも、少しずつ丁寧にむく方法を試しましょう。
まとめ
みかんの皮がむきにくい原因には、皮と果肉の密着具合や品種の違い、果実の状態などが関係しています。
皮がむきにくいからといって、必ずしも品質が悪いわけではなく、甘さを判断できるものでもありません。手でむきにくい場合は、お尻側からむき始めたり、皮を小さく分けてはがしたりする方法を試してみましょう。
普段何気なく食べているみかんも、皮の構造やむき方を知ることで、より手軽に楽しめるようになります。
