果物は、美味しいだけでなくて、さまざまな栄養を摂取できる健康的な食べ物というイメージが強いと思います。実際に、昨今、日本人の果物摂取量が減少していることもあり、国が果物の摂取を推奨するため「毎日くだもの200グラム!」運動なるものを後押ししていることもあり、「果物を食べていれば健康的に暮らせるのだ!」という印象を持っている方が多いです。
果物と健康の関係については、確かに通常の食事では摂取しにくい栄養素も効率的に摂取できるようになるため、果物そのものは健康的な食べ物と看做しても良いと思います。しかし、いくら健康的な食べ物とはいえ、食べる量や食べる時間帯などに注意しなければ、逆効果に働いてしまうことがあるのです。皆さんも、果物についてネットで検索している時に「夜の果物はダメ!」といった情報を見かけたことがあるのではないでしょうか?これは、夜間に果物を摂取するのはあまり良くないという意味で捉えられているのですが、健康的なはずの果物がなぜ夜に食べてはダメなのでしょうか?
そこでこの記事では、「夜の果物はダメ」と言われる理由について解説します。
夜の果物はダメと言われる理由
それではまず、「夜の果物はダメと」と言われる理由について解説していきます。
これは、夜間は、多くの方が活動量が減少してエネルギー消費量が少なくなるため、栄養価の高い果物を多く摂取すると、糖質や体脂肪として蓄積されやすくなることから、大雑把な表現で「夜の果物はダメ」と言われるようになっているという感じです。
つまり、夜間は、一切の果物を摂取してはいけないという意味ではなく、少量や夜間の活動量に対して適切な量を摂取する限りは、果物を食べても構いません。ただ、基本的には、果物を食べるなら、活動量が多くなる昼間の時間帯が適しているとされていて、夜間に食べる場合でも、就寝の2~3時間前までにするのが良いとされています。
夜の果物を避けた方が良い理由
夜間の果物の摂取を避けた方が良いという意見については、きちんと根拠もあります。例えば、ぶどうやりんごなど、果糖が多い果物については、夜遅い時間や寝る直前に食べてしまうと、胃腸への負担が大きくなったり、睡眠の質が下がる原因になるなど、科学的にもあまり良くないとされているのです。
ここでは、夜に果物を食べるのは避けた方が良いと言われる代表的な原因をご紹介します。
- 脂肪蓄積
一つ目の問題は脂肪の蓄積で、要は「太る」というデメリットです。先程紹介した通り、多くの方は夜になると活動量が減ってしまいます。そのため、果物を摂取することで得られる糖質(果糖・ブドウ糖)がエネルギーとして消費されなくなるのです。その結果、中性脂肪として体内に蓄えられやすくなり、結果として太る可能性が高くなるのです。 - 消化器官の負担
果物に限りませんが、夜遅くや寝る直前に何かを食べる行為は良くないとされています。これは、夜遅くや寝る直前に物を食べると、消化に時間がかかってしまうことで、胃や腸などの消化器官に負担をかけてしまうことになるためです。つまり、夜遅くに果物を食べるのは、健康に悪い可能性があるのです。 - 睡眠の質の低下
3つ目の問題は、睡眠の質の低下が指摘されています。果物の多くは、たくさんの糖分を含んでいます。そのため、寝る直前などに果物を食べると、糖質による血糖値の上昇が起こるのです。その結果、交感神経が刺激され、眠りが浅くなるなど、睡眠の質が低下する可能性が生じるのです。
上記のように、夜に果物を食べるという行為は、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。特に、ぶどうやりんごなど、果糖を多く含む果物の場合、胃腸への負担が大きくなる、睡眠の質を低下させるなど、健康に悪影響を与えてしまう可能性があるのです。
したがって、果物を食べるのであれば、朝や昼など、活動量が多くなる時間帯が良いと考えてください。
夜に果物を食べたい時の注意点
ここまでの解説で、「夜の果物はダメ」と言われる理由が分かっていただけたと思います。一般的に、健康的でダイエットにも有効な食べ物というイメージが強い果物ですが、エネルギー消費量が少なくなる夜間に食べてしまうと、逆効果になる可能性があるので注意しましょう。
ただ、果物好きの方の中には、夜ご飯のデザートとして果物を食べたいと思うのに、「どうすれば良いのだろう?」と不安に感じる方もいるかと思います。そこでここでは、夜間に果物を食べたい方が押さえておきたい注意点をいくつかご紹介します。
夜に食べるのは避けた方が良い果物
一口に「果物」と言っても、さまざまな物があります。また、果物によって含まれている栄養素などが大きく異なるので、全ての果物が同じようなリスクを持つわけではないのです。ここではまず、夜に食べるのが特に良くないとされている果物の種類についてご紹介します。
- ぶどう
- リンゴ
- バナナ
- マンゴー
- メロン
- 柿
ぶどうとりんごは、特に果糖を多く含むため、夜に食べると脂肪になりやすいとされています。リンゴについては「夜のりんごは毒」と言った言葉の使われ方があるほどです。また、バナナやマンゴー、メロン、柿などの果物については、糖質が高めなので、夜間に食べるのが推奨されません。
夜に食べても構わない果物
上で紹介したような果物は、「太る」「胃腸に負担をかける」「睡眠の質低下」などの問題が考えられるため、夜に食べるのは良くないと言えます。ただ、全ての果物を同列に扱う必要はなく、以下のような低糖質な果物は、夜に食べても構わないとされています。
- いちご
- キウイ
いちごやキウイは、糖質が比較的少ないため、夜間でも取り入れやすい果物と言えます。ただ、いくら低糖質な果物とは言え、食べ過ぎてしまうと意味がないので、食べるにしても少量におさえておきましょう。また、寝る直前は避け、就寝の2~3時間前までに食べるようにしましょう。
なお、「夜の果物がダメなら、ドライフルーツはどうなの?」と考える人がいるかもしれません。これについては、生の果物以上に避けた方が良いです。なぜなら、ドライフルーツなどは、糖分が凝縮されているため、生の果物以上に太る可能性が高くなるからです。
まとめ
今回は、一般的には健康的な食べ物とされている果物について「夜の果物はダメ」と言われる理由について解説しました。
記事内でご紹介したように、糖分を多く含む果物は、夜遅くに食べるとエネルギーを消費しきることが難しく、さらに胃や腸など消化器官の負担が大きくなるため、夜に食べるのではなく朝や昼間に食べるのが良いとされています。特に、寝る直前に果物を食べると、睡眠の質が悪くなってしまうことで、健康のために食べる食品が、逆効果を発揮してしまう危険性もあるのです。また、ダイエット目的で果物を食べる人が多いのですが、食べる時間を間違ってしまうと、逆に「太る」という結果をもたらしてしまいます。
なお、夜間の果物については、「絶対にダメ」というわけではないので、その点は注意しましょう。種類を選んだり、少量におさえる、就寝する時間をきちんと逆算して食べるなど、ちょっとした工夫で健康的な食品として摂取できるので、その辺りに注意しておくと良いでしょう。
