キウイの保存方法について!完熟前の保存場所は間違わないで!

今回は、さまざまな果物の中でも、特に豊富な栄養が含まれていると有名なキウイフルーツの保存方法について解説します。

キウイフルーツは、輸入品も多く出回るようになっていることから、日本国内では一年中スーパーなどで手に入れることができるようになっています。キウイは、ビタミンCを非常に多く含む果物として有名で、ビタミンCの代名詞ともなっているレモンと比べても、キウイの方が多く含んでいると言われているのです。キウイフルーツ1個には、なんとレモン果汁約5個分のビタミンCが含まれていると言われていて、これから気温が下がり、風邪予防の重要性が増す本格的な冬に向けては、まさにうってつけの果物と言えるのです。

そこでこの記事では、スーパーなどで購入したキウイについて、どのような方法で保存すれば良いのかについて解説します。なお、日本では、一年中見かけることができるキウイですが、他の果物同様に「旬の時期」というものがあります。そこで記事内では、キウイの旬の時期についても簡単にご紹介します。

キウイフルーツの旬について

キウイフルーツは、一年中、身近なスーパーなどで購入することができるようになっているため、「旬の時期」はないのかなと考えている方も多いと思います。しかし、そのようなことはなく、キウイフルーツにも旬の時期はあるのです。

日本国内で、一年中安定的に供給されるようになっているのは、輸入品のキウイフルーツがあるからです。日本国内に出回るキウイは、約9割がニュージーランド産とされています。しかし、日本国内でも栽培されていて、南半球と北半球で、旬の時期がちょうど反転するため、一年中見かけることができるようになっているのです。

つまり、キウイの旬の時期は、下のように収穫される場所によって異なるということです。

5~12月に出回るものが輸入物

日本国内で販売されているキウイは、その大半がニュージーランド産で、なんとその割合は90%近くを占めているとされます。

ニュージーランドは、南半球に位置する国なので、日本とは全く異なる気候をしていて、キウイの収穫時期は3~5月頃とされています。そして、この時期に収穫されたキウイが日本に運ばれ、5~12月頃に店頭に並ぶのです。つまり、5~12月の間にスーパーなどで購入しているキウイについては、ニュージーランドから輸入されたものと考えて間違いありません。

日本とは正反対な気候である国からの輸入が確立されているため、国内では収穫できない時期でも、お手頃価格で手に入れられるわけです。

12月~翌5月に出回るものが国産キウイ

日本でも、九州から東北地方まで、広い範囲でキウイが栽培されています。キウイは、秋から冬にかけてなど、気温が下がる時期に収穫される果物で、耐寒性をもった亜熱帯植物とされています。

国産のキウイは、12~翌5月頃までが旬の時期とされていて、早い物は12月頃に店頭に並びます。しかし、キウイは「追熟」が必要な果物なので、収穫後に適切な環境に置き、追熟させたものが店頭に並ぶことになるため、収穫時期よりも少し遅れてから大量に出荷されるようになります。

そのため、12月頃に出回る国産キウイについては、その希少性から少しお値段が高くなります。その後、2月頃から出回り始めるキウイについては、輸入品と同じぐらいの価格帯で手に入れられるようになります。

このように、日本国内に出回るキウイは、ニュージーランドと日本国内での収穫時期が正反対にずれていることから、年間を通して安定的に供給されているのです。ただ、キウイにもさまざまな品種があり、中には9~12月頃にしか収穫ができず、輸入品との入れ替えが難しい品種もあります。国内では、レッドキウイやアップルキウイがそれにあたるのですが、これらの品種のキウイは、スーパーなどではなかなか見かけることも少なく、一般的なグリーンキウイと比較すると、お値段も高めに設定されます。

キウイの保存方法について

それでは次に、キウイの保存方法について解説していきます。記事のタイトルにあるように、キウイの保存方法については、「完熟しているかどうか?」が重要で、完熟前の物と完熟したものでは、最適な保存場所が異なるのです。

ここでは、完熟前と完熟後、それぞれの保存方法について解説します。

完熟前のキウイの保存について

キウイに限らず、食品を長持ちさせたいと考えた時には、冷蔵庫の中での保存が最適と考える方が多いはずです。低温環境に置くことで、細菌などの増殖を防ぐことができるため、安全に長く保存できると考えられています。

しかし、完熟前のキウイに関しては、冷蔵庫の中など、低温環境での保存は望ましくありません。先程紹介したように、キウイは追熟が必要な果物で、完熟手前の物を低温環境で保存すると、追熟が止まってしまうのです。したがって、最も美味しく食べられる状態にするためにも、完熟前のキウイは常温で保存するようにしましょう。

なお、キウイの追熟を進めるには、複数のキウイをまとめてポリ袋に入れ、直射日光やエアコンの風が当たらない場所で常温保存するようにしましょう。空気にそのまま触れる状態で置いておくよりも、ポリ袋の中に入れて保存する方が、追熟が早く進みます。また、ポリ袋の中にりんごも一緒に入れておくことで、リンゴが発するエチレンガスにより、追熟がより早く進むようになります。

完熟したキウイは、以下の方法で保存し直しましょう。

完熟したキウイの保存について

次は、完熟したキウイの保存方法についてです。きちんと追熟させ、完熟状態になったキウイは、冷蔵庫の中で保存すると良いです。なお、野菜室がある冷蔵庫の場合、野菜室に入れておくことで、約1週間程度は美味しさをキープすることができます。

キウイを冷蔵庫の中で保存する場合、乾燥に注意しなければいけません。乾燥を防ぐためにも、キウイをキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れた状態で野菜室に置いておくのが望ましいです。

ちなみに、キウイの食感などが変わっても構わないという場合、冷凍保存することも可能です。冷凍用保存袋に入れて、できるだけ空気を抜いて封をし、冷凍庫で保存することで約1カ月程度は美味しさを保てます。冷凍したキウイは、半解凍状態まで置いて食べると、生のキウイにはない独特のシャリシャリ感を楽しむことができます。ただ、食感がかなり変わるので、それを嫌う人はスムージーなどにして食べるのがおすすめです。

まとめ

今回は、果物の中でも特に豊富な栄養素を含むキウイフルーツについて、美味しさを長く保つための保存方法について解説しました。

記事内でご紹介したように、キウイは、追熟が必要な果物で、完熟手前のキウイを手に入れた時には、まず常温において追熟を進めてあげましょう。その後、完熟状態になったキウイは、冷蔵庫の野菜室で保存するようにすれば、約1週間程度は美味しさを持続することができます。

なお、キウイフルーツについて「完熟しているのか?」を見極めるには、指で少し押した時の感触で確認すると良いです。キウイを縦に持ち、ヘタとお尻の部分を指で軽く押してみてください。そしてその際の感触で、以下のように完熟しているかどうかを見極められるのです。

  • 硬いと感じる・・・追熟が必要
  • 指先が入るくらい凹む・・・完熟している

キウイは、完熟すると中心にある白い部分が柔らかくなるので、指で軽く押した時にヘタの部分とお尻の部分の硬さをチェックすれば良いのです。そして、キウイの状態によって正しい方法で保存しましょう。

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