みかんをダンボール箱に入れたまま保管する時の注意点について

日本の冬を代表する果物と言えば「みかん」を思い浮かべる方が多いと思います。「こたつとみかん」は日本の冬を連想させるキーワードとして長年使用されているように、この時期になると大量のみかんを購入して家に保管しているという方が多いのではないでしょうか?

それでは、皆さんがみかんを購入する際には、どのような方法で入手しているでしょうか?スーパーに行けば、5~10個のみかんが袋に入れられて販売されているのをよく見かけますが、同居する家族の人数が多いお宅の場合、この程度の数だとすぐに食べきってしまう可能性が高く、小まめにみかんを買うのは非効率なのではないかと考える方も多いはずです。また、小分けにされたみかんを購入するのと、ダンボール入りで大量のみかんをまとめ買いするのでは、後者の方がコストを抑えられる可能性が高いですよね。

特に最近では、みかん農家から直接みかんを購入できるよう、ネット通販サイトを開設している場合も多いため、ダンボール入りのみかんを購入しているという方も多くなっているのではないでしょうか?ただ、一度に大量のみかんを入手できるこの方法は、保管に注意する必要があるのです。
そこでこの記事では、ダンボールに入れたままみかんを保管する時の注意点などについて解説します。

箱買いしたみかんを保管する時のポイント

それではまず、ダンボールいっぱいのみかんを箱買いした時の保管のポイントをご紹介していきます。みかんは、気温が下がる冬場に出回る果物であることから、保管については特に気にしなくても長持ちさせることができると考えている方が多いです。みかんは、分厚い外皮に覆われていますし、ダンボール箱に入れて涼しい場所においておけば、傷むことはないと考えてしまうのです。

しかし、箱買いしたみかんは、保管方法をちょっと間違えてしまうだけで、多くのみかんを一気にダメにしてしまう恐れもあるのです。そこでここでは、箱買いしたみかんをダンボールのまま保管する際のポイントと、長持ちさせるためのコツについて解説します。

みかんを保存するコツ

みかんをダンボールのまま保管する際は、みかんの入ったダンボール箱は涼しい場所に置き、さらに蓋は常に開放して風通しを良くするということが大切です。みかんの保存に適した条件については、「温度:5~10℃」ぐらいの涼しい環境を保つことと、「湿度:85%前後」の条件とされています。気温が15℃を超えるような環境の置くと、みかんの呼吸が活発化することで、糖分を消費して食味が落ちてしまうとされています。また、温度変化も可能な限り避けることが望ましいとされているため、暖房が効く環境には置かないようにしましょう。

以下に、みかんをダンボール箱に入れたまま保管する時にポイントをご紹介するので、ぜひ頭に入れておきましょう。

  • 涼しくて温度変化が少ない環境に置く
    みかんは5~10℃程度の涼しい場所での保管が望ましいです。したがって、暖房が効いたリビングなどで保管するのは望ましくありません。温度変化なども少なく、風通しなども良い玄関や廊下で保管するのが良いです。
  • 箱の蓋は常に開けておく
    ダンボール箱に入れてみかんを保管する時には、蓋は閉めておきたいと思うかもしれません。しかし、蓋を閉めてしまうと湿気がこもってしまい、カビが繁殖する原因となるので、蓋を開けて風が通るようにしましょう。
  • 傷んだみかんは取り出す
    みかんの劣化は、固体ごとに速度が違います。搬送時に衝撃などが入ったものは、他のものよりも痛みが早く進む可能性があります。そして、1個のみかんにカビ被害などがあった時、同じダンボール箱に入れたままにしておくと、他のみかんにもカビなどが移ってしまう可能性があります。したがって、定期的に(1週間を目安)箱の中のみかんをチェックし、傷んだみかんを見つけたらすぐ取り出しましょう。
  • 下にある物から食べる
    ダンボール箱に入っているみかんについては、上にある物から手に取って食べる方が多いと思います。しかし、ダンボールに入れたまま保管する場合は、下のものから先に食べていくのがおすすめです。これは、みかんが重なり合って保管されているという特性上、重みで下にあるみかんの方が傷むのが早くなるためです。箱の下にあるみかんから食べ始めると、傷みやすいものから無駄なく消費することができます。

みかんを箱買いした時には、ダンボール箱に入れたまま保管する方が多いと思います。しかし、何も考えずにテキトーに保管すると、一気にみかんがダメになる可能性があるのです。ダンボールに入れたままみかんを保管する際は、上で紹介したポイントに注意しながら適切に保管しましょう。

みかんを長持ちさせるコツ

それでは次に、みかんをより長持ちさせるための保管のコツについてもご紹介していきます。箱買いしたみかんは、ちょっとした手間で長持ちさせることができるので、以下の作業は是非行ってください。

  • 届いたみかんは一度箱から取り出す
    これは非常に重要なポイントです。箱買いしたみかんの中には、届いた時点で既に傷んでいるものがあるかもしれません。したがって、みかんが手元に届いた際には、箱からみかんを全て取り出し、状態を確認したうえで箱に戻すという作業を行いましょう。最初の段階で傷んだみかんを取り除けば、他のみかんも長持ちさせることができます。
  • 箱の中に新聞紙などをいれる
    これは、ダンボールの中の湿気を吸収し、カビの繁殖を防ぐ効果を狙っての対策です。一度箱から取り出したみかんを戻す際には、底の部分に新聞紙を敷くと良いです。また、みかんを何段か重ねる際には、新聞紙やキッチンペーパーを丸めて緩衝材として入れると、重みによってみかんが傷むのを防ぐ効果も得られます。長期間ダンボールの中に置いたみかんは、表面にカビが生えてしまうというケースが多いので、箱の中の水分を吸収するこの対策は、長持ちさせるのに非常に有効です。
  • ヘタの部分を下に向けて並べる
    みかんは、ヘタの周辺の皮の方が丈夫です。したがって、箱に重ねて入れる際には、ヘタの部分を下にしておいた方が重みによるダメージを受けにくくなるのです。
  • 定期的にひっくり返す
    みかんの状態を確認する時には、箱の中に入っているみかんについて、上下をひっくり返してあげることで、重みによる負担を軽減することができます。もともと下に入っていた物が上になるよう、定期的に位置を変えれば、負担は少なくなりますね。

上記のような、ちょっとした手間を加えてあげることで、みかんを長持ちさせることができます。箱買いしたみかんは、食べきる前にダメにしてしまう…というケースも多いと思うので、今年は保管方法を工夫してみてはいかがでしょう。

まとめ

今回は、箱買いしたみかんを保管する時のコツと、長持ちさせるために実行したい対策について解説しました。

EC市場が発達した現在では、みかんなどの果物についても、農家さんから直接購入することができるようになっています。その際には、ダンボール箱入りの大量のみかんを購入することになるので、傷む前に食べきることを考えると、保管方法に注意しなければならないのです。

記事内では、みかんの保管に関する基本と、長持ちさせるためのコツについてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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